葉酸の過剰症

葉酸はDNAなどの核酸の合成や細胞分裂を促す作用を持っており、また妊娠中は胎児が健康に成長するために必要な栄養素だといわれています。この葉酸は体内では作り出せないものなので食事やサプリメントで摂取することになるのですが、体に必要な栄養素だからといってあまりにもたくさん摂取してしまうと葉酸過剰症になってしまうことがあります。

 

成人男女が1日に摂取する葉酸の推奨量は200μgで妊娠中は400μgになっていて、この推奨量の上限を多少超えたぐらいでは不要物として尿と一緒に排出されるのですが1~10mgという過剰な量を摂取してしまうと、発熱・じんましん・かゆみ・呼吸障害などの症状が出る葉酸過敏症を引き起こす可能性があります。また悪性貧血などの原因となるビタミンB12欠乏症かどうかの判断を難しくするため、診断の遅れによる症状の悪化なども引き起こします。

 

ただ葉酸は水と熱に弱い栄養素なので水洗いや加熱調理によって約半分の量が失われますから、食事でとる分には過剰症になる心配はほとんどありません。しかし葉酸サプリなどで摂取する場合は1粒や2粒で400μgが摂取できてしまうため、たくさん服用してしまうと過剰症につながりやすくなりますので注意が必要です。